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顧問・受験よもやま話

<第160話を読む>

よもやま話 [第159話]:共通テストは延期せよ

 今年度は新型コロナウィルス感染の影響で、実質6月からの授業開始となりました。高3生・高卒生にとっては、過去にない大きな不安をともなった出発となりました。
 このような異常な状況に、受験生のことを第一に考えて、少しでも不安をなくす入試を実施するのが、大人の、行政としてすべきことであろうと思います。しかし公表された内容は、そんなことは微塵も考慮していないものとなりました。
 文科省にいる教え子の話では、「共通テストの導入を延期」「入試時期を遅らせる」といった話もでていると聞いたので、多少の期待はありました。しかし発表では、予定どおり共通テストを実施し、予定どおりの入試日程で行うということでした。
 長期間にわたる授業の大幅な削減で、これまでにない大きな不安をもっている受験生に、どんな出題がでるか明確でない共通テストを実施することで、さらに不安を与える必要がどこにあるのでしょうか。
 しかも、共通テストの意義はすでに破綻しているではありませんか。入試大改革における二大看板である、英語の外部試験も記述問題も延期になりました。この混乱した学年にたいして、なぜ新テストを実施する必要があるのでしょうか。
 センター試験であれば、学習時期が遅れても、過去の問題も多くあり、受験生はその対策に不安はさほど抱かないに違いないのです。
 しかも英語のリスニングと筆記試験の配点はそのままです。数学ⅠAは、筆記導入のために決めた試験時間である70分のままです。文科省・入試センターの皆さんよろしいですか、時間が足りないのは数学ⅠAではなく数学ⅡBの方なのですよ。解き方が分かっても、計算量が多くて失点する数学ⅡBこそ70分にすべきなのです。
 現場の意見を聞かないのでしょうから詳細は別としても、なぜ同じ数学で60分と70分なのでしょうか。一度決めたことを変えられない面子でもあるのでしょうか。でも面子などとっくに潰れてるのですから、生徒第一で物事を決めるべきではないでしょうか。
 そして、本格的な学習開始が異常に遅れたのですから、せめて共通テストは1・2週間くらい遅らせてあげる配慮がなぜできないのでしょうか。これも面子なのでしょうか。正直に言いますが「あきれています」。